絵本作りに限っての事ではなく
全てに於いて、言える事かもしれないが
偽物は偽物
本物は本物である
偽物とは何か・・・
似せて作ったもの
つまり、本物があって、それを真似して作ったもの
例えば、芳香剤
色々な香りの芳香剤があり
その会社では、専門の研究員が何人も何年も関わって
その香りを作ってる
しかし・・・どんなに香りの良い芳香剤でも
偽物は偽物、本物の花の香りには敵わない
本物のバラの香り、ラベンダーの香り
あの脳の奥まで届く、癒しの香りは到底無理である
ところが、香水となると別物
同じ香り系なのに・・・
香水は、その香りが本物
なぜなら、追いかけてるものが独自の香り
独自であると言う事は、本物である
だから、高級な香水は、本物の香りである
そこに偽物と本物の差がある
独自の香りを求めて作っているか
似せたい香りを追いかけて作っているかの差である
習作として、自分の好きな絵本の作家の絵を模倣して描くのは
勉強として良い
だからこそ、表現技術を高めるのに絵本の模写がある
けど、あくまでも習作
それを作品としてはいけない
模倣を越えて、独自のスタンスを作り
本物にならなければならない
本物とは何か
本物とは・・・本当の物
本当とは・・・自分の思った事、感じた事、表現したい事・・・「自分」である
自分を表現したものは本物
それは、どんなに技術的に上のものでも、絵画的に上の物でも
偽物より強い物である
描いて描いて描く
それによって、自分の本物が出来るのだと思う
下積みのある作品は、本物になる
誰が、なんといおうと積み重ねが作品の自信になる
積み上げられる作品を沢山描きましょう
<文責・ab-絵本創作塾 須田繁太>