本にも、「顔」がある
その顔は表紙
人が人を判断するのも最初は顔
ペットを飼う時も、意外と顔で選ぶ
顔という部分は、大切な第一印象
だから、絵本の顔の「表紙」は
物凄く大切
まぁ、実際に商業絵本になる時は
出版社のデザイナーがレイアウトして
表紙を作る事が多いだろうけど
それでも、自分の作品は自分で作りたいものだ
それには、レイアウトの力と
デザインの力
そして、文字の知識(書体の把握)
そういう事が重要になってくる
レイアウトが、全体のまとまり
デザインが、顔の特徴
文字の知識が、雰囲気作り
そういう総合力で・・・「顔」の表紙が出来る
自分の話で申し訳ないが
監修した絵本が何冊かあり
表紙のレイアウト・デザイン等を僕が決めたのがあるのだが
一冊だけ、レイアウトをオッケーしていないのに
出版社が、印刷に出してしまったものがある
タイトル文字が5ミリ低い・・・
それを訂正しないで、印刷し、製本してしまった絵本
結局、顔が駄目
絵の力も、内容も
他のより、良いのだが
顔が駄目
それは、売り上げに響く
結局、毎年 他の本の三分の一しか売れない
出版元が、オッケーしたのだから、仕方ないけどね
そのぐらいに、表紙は影響力があるのである
顔は、大切なのもの
それをちゃんと作れる力があれば
中味の場面レイアウトも作れるという事
絵本を学ぶって
中味の絵や文章を学ぶだけでなく
そういう付随の部分も学ぶ事なんだよね
全て自分で創作する作家になるって事は
大変な事なんだ
作家は、作品
監修は、作品の全て
監修という仕事も大変だけどね
中味を必死に描いても
表紙にパワーを入れないと駄目という話
なんでも、「顔」は、大切なものだから。