絵本の画材について、今までに代表的な画材について、書いてきたけど
ここは、その「まとめ」として、絵本を描く上での総論を書こう
総論ってカッコイイね
まぁ、そんなに大げさではないけど
でも、重要かもしれない
基本、絵本の画材なんてなんでも良い
総論とか重要とか言っといて、なんでも良いって答えがあるかぁ〜
とも、おもうのだろうけど
なんでも良いって事が重要
例えば、ここで超細い線が必要って時に、今まで使ってる画材では
無理な線の場合、大概は画材に束縛されて無理な線を無理な画材で描き通す。
それが、違うよって事
絵の世界では、それぞれの画材での画壇があり、展覧会があり、美術展がある
そんな所に応募するのに・・・画材を色々と使ってたら規格外で落ちる
そんな美術教育の画材の垣根が、みんなに浸透してるって事
自分の描きたい所の表現に最適な画材を使って
自分の絵の表現を高めれば良い
超細い線が欲しかったら・・・ボールペンでもなんでも、超細い線が描ける画材を使って描けば良いって事。
異質な画材を使って、絵がバラバラになったら駄目だけど
場面として、絵がまとまってれば、なにを使っても大丈夫って事
海外の絵本を見てると、本当に自由に色々な画材で描いているかがわかる
時には・・・こんなので描いて良いの? って思う作家もいる
絵本を描く時、「自分の表現にこだわり、画材にこだわらない」
これを頭に入れておくと良いと思う。
結局、絵本は印刷物、原画より印刷されたものが作品
印刷の時に、表現出来てれば良いのだからね
砂漠の絵を描く・・・砂の表現・・・
砂絵的に砂を糊で固定して、砂漠を表現して、背景にする
こんな事もOKだと思う。
だから、自分の絵本を描く時には、ひとつの画材に固執しない事
表現、雰囲気を追求するように描くのが一番大切だと思う。
これが、絵本の画材の使い方の総論です。(塾長の考え方)
<文責・ab-絵本創作塾 塾長 須田繁太>