文章にしても、絵本にしても
第一稿は、作品ではない
いわゆる、下絵・設計図・構想なのである
それを基に
練り・粉ね・破壊し・いじり・固めていく
その基でしかない
だから、アイデアだけなのである
それを作品と勘違いする人がいる
書きっぱなし、描きっぱなし
読み返してもいない、時間をおいて見もしない
そんなものは、作品ではない
他の人に見せても
これは・・・第一稿ですからって言っても
なかなか、理解してくれないものである
人に見せる時は
やはり、それなりの作品に仕上げて
見せるべきなのだな
それでも、その第一稿はとても大切
作品の芯であり、誕生の産声である
それが、無い人には作れないからである
「発想・アイデア・思いつき」
本当は、そこに作品があるのである
書き続けていて、途中で「駄目だぁ〜」と思っても
けっして、無くさないように
駄目なのは、その時なのである
いつか時が変われば、いじれるようになるかも知れないのである
いじるのは、いつでも出来るが
発想・アイデア・思いつきは・・・その時だけなのである
瞬間で産まれたものは
瞬間で消える
だから、大切に保管して
いつかの時まで、取っておくものである
第一稿は、作品ではないが
とても、重要なものなのである