創作力を磨く(上級編)
絵本作りをする上で
陥り易いポイントがある
それは、決めたお話で絵本作りを進めている時
難しい部分や行き詰まった部分の壁に当たった時の対応の仕方
なかなか出来ない
なかなか進まない
新しい方向が見えない
まとまらない
そんな壁に当たった時に
苦悩して、壁を越えるか
諦めてしまうかの別れ道
どんな作品作りでも
必ず、四苦八苦して苦悩する段階はあるのである
そんな大きな壁にあたっても
これは凄い作品なのだとか、絶対に作りたいという
確かな心があると意地でも前に進もうとして
壁を越えられる
が
創作力が未熟な人は
進めていったものが、苦難に当たると
創作をやめてしまい
違う作品へと逃げる
それでは、創作力を磨けない
新しいもの=1からのやり直し
作品作りを10の工程として
1〜3の部分を行ったり来たりしているだけなら
創作力は磨けないのである
そして、たまたま 苦難なく出来たものを完成した思うが
それは、作品ではないのである
練り込みされていない作品は、作っただけのものなのである
作っただけのものだから
読み終わった後に、「だから?」「それで?」という
作品の価値感を感じない感想を得てしまう
試行錯誤して、四苦八苦して壁を越える事が練り込みであり
作品作りである
その作品作りをやるから 創作力の磨きになり「作品」が生まれる
作れば良いとか完成すれば良いという段階も
大切な段階である
初めて作るとか、とにかく作ってみるとかは
体験やイメージを具体化するという部分では大切
でも、それは作品ではない
何冊目かを作り出した時は、その段階では駄目なのである
出来上がった事に対しての喜びでなく
作り上げた喜びを得るようにしないと作品にはならない
自己満足の世界は、最初の出だしだけで良い
自分の創作力を高め、より良い作品を作りたいなら
本当の意味での作品作りを目指す必要がある
それは、壁に立ち向かい、壁を越えて前に進む創作しかないのである
壁という苦難に立ち向かえる程の信念
自分で、なにがなんでも作り上げるという執念
そのブレない粘り強い心構えと
一番ベストを求める練り込みが
作品を作り上げる創作力になるのだろう
完成する事より、内容を追求する事が
創作力を磨く事となり・・・良い作品を作れる実力となるのだろう
内容を追及して、追求して、それぞれのベストをつなげたら完成した
それが、本当の意味での作品作りなのだろう