児童文学などの長文の作成のヒントとして
短い話が書ければ
長文も書ける
長文をひとつの作品と思って考えると難しいが
短い話の集まったものと思えば書けるものだ
長文は、一度全部書き切る
一度書き切ると
それぞれの章が見えてくる
それぞれの章を章ごとに推敲・加筆してまとめる
まとめながらも、前後を考えて
伏せんを張ったり、アイテムをおいたりして
抜かしてはならないものとして自立させる
しかし、これは書き切って初めて出来る事
とにかく、一度書き切る事が、作品作りの次のステップに繋がる
長文の注意事項は
テーマが一貫して貫かれている事
途中からテーマが、ぶれたりしやすいから気をつける
まとめ・落としどころを効果的にする
まとめがはずれたり、落としどころがズレると
読み終わった時に物語ってる事が明確に伝わらない
章ごとに、山があり、ドラマ性があれば
読み続けていける
章と章の関連があれば、章の意義・意図もわかる
でも、一番大切なのは一貫したテーマ
何を伝えたいか、何を表現したいか
それがしっかりしていないと
お話しの集まりになってしまう
長文は、読者も一気に読むものではない
ひとつの区切りで、読むのを休むが
それでそれで・・・どうなるんだ、どこにいくんだ
そういう心の声が読者に無ければ
最後まで読まないもの
文章にも作者の心が現れる
作者が、のって書いてる部分は
自然と勢いとリズムがあるもの
文字だけの起伏でなく
心の起伏を文字に表現して書く
知り合いの直木賞までもらった流行作家
必要な原稿の二倍の原稿を書き
推敲で半分に削って作品を仕上げてるそうだ
文章の磨き方を知ってるって事だ
絵も文章も作者が現れる
作文のように
文字を埋めて
決められた枚数をクリアーするのでは
なかなか「作品」は書けないものなんだよね
最近、ちょっと刺激的な原稿を読んだので
書いてみた記事です。
<文責・ab-絵本創作塾 須田繁太>