前回のハサミの記事が、好評だったので
今回は、子どもの絵の発達について
だいたい、こういう言う事は、どこを見ても
同じ事が書かれてるものなんだよね
発達学的に成り立ってるからね
でも、みんな平均値だと言う事を忘れないでね
絶対に出来なきゃ駄目って思うと・・・余計な心配するからね
心配するのは・・・2年ぐらい発達が遅かったり、明らかに・・・って時ね
そうじゃないときは、気が向かない、興味が無いっう事で考えてね
一番の悪影響は、親の期待値
自然にのびのびと個々を大切に育てましょう
て、前置きが長くなった・・・
これも、二歳位からの事を書きます。
二歳位は、なぐり書き期と言われて、何を書いてるかわからない・・・てか
本人も描こうと言う意思はないのだよ
ただ、色が付いて楽しい、ぐるぐる描けて楽しい、面白いってだけ
だから、クレヨンの持ち方だって、なんでも良い、握って小指の方から描こうが、手首をひねって親指の方から描こうが、好きにさせて
ここで、重要な事は、自分で楽しく遊ぶ事
遊んでるうちに・・・どんどん欲が出て成長する
声掛けは、楽しいね面白いねと前向きにね
そして、好きな色しか使わない時は、他の色を持って描いてみせる
そうすると、違う色も使いだす。
声をかけて赤い花〜とか言いながら、色名を教えるのも良い
突然、子どもが赤? とか言って質問したりするしね
汚れないように、レジャーシートでも引いて、広告の裏とかにいっぱい描かせてください。
そして、いっぱい書けるようになって、指がしっかりしてきたら(図形系を描けるようになったら)、鉛筆握りを教えていく。何描いてるか、わからなくてもいいんだからね
そして・・・4〜5センチ位の直線とぐるぐるの円が描ければ良い感じかな?
そんなのが、二歳
二歳は、まだクレヨンを舐めちゃうかも・・・でも、まずいし、一応安全材料を使ってるから、食べれない事を教えれば良い、叱らないでね・・・。
三歳になったら、ちゃんと鉛筆握りで持てて、意図的に○とか□が閉じて描ける。直線を10〜15センチ位描ける
絵として、頭足人(顔から手足がでてる)から胴がある絵を描けるようになる
顔に目、鼻、口、耳、眉が描けるようになる(前図式期)
子どもの手を手で覆って一緒に描く練習すると閉じた○とかが描けるようになる
この頃の絵は、本人は目的があって描いてて、「描いてるもの」が本人的にはあるんだけど
指のコントロールが出来てないので、それに見えない時期
子どもの言う事を良く聞き、描いてるものを大人が理解して誉めましょう
子どもは、誉めて育てる
4歳からは、ほとんど大人が見ても絵になってくる(図式期)
基本的に図形の○・□・△を閉じらせて描ける
まだ、そんなに上手に描けないけど、背景を入れたり、電車とか車とか家とか花や動物など好きなものを描いたり出来るようになる
クレヨン以外の色鉛筆や水彩絵具なども使いだせる時期
五歳は、ちょっと複雑な図形を閉じて描ける
人を描けるようになる。頭、首、胴、手足などを区別して描ける
でも、まだ正面を向いた絵ばっかりであったり、積み上げ遠近法と言って、
遠くのものを上に描いたり、いろいろと幼児画の特徴が現れる
六歳は、いわゆる「絵」が描けるようになる
お話をきいて、その場面を描けたり
自分で、お話を考えて絵を描いたり
思い出して、絵を描いたり出来る
頭で浮かんだ絵を絵として表現出来るようになるって事だね
でも、幼児画の特徴はあるんだけどね
ひょっとしたら、親より上手い絵になってるかもって時期
ただ、個性的には周りを気にして
本当に描きたいものを描いて表現しているかは?なのだけどね
一般的概念が、個性を消していく時期かもですね
まぁ、簡単に書くと子どもの絵の発達の流れは
こんな感じです。
保育所での実習等でも、使える画材を把握していると
実習案を考えやすい。
これも、保育士の準備段階に寄って、色々な表現の活動が出来るから
子どもの発達段階の把握ってのは、大切なんだって事だね
学校教育だと、それぞれの科目が独立してるから
総合的に考えれなく、面倒な科目とかになるけど
総合的に、こういう風にいろんな場面に必要だと思うと
心理学とか発達とか・・・教育とか実習関係とか繋がりが出来てきて
必要だって思えるんだけどね・・・。
ただ、実践的に必要の無い難しい専門的な部分もあるのも確かだ(笑)
だってさぁ・・・テスト勉強の後には、忘れてる事が多いでしょ?
早く言えば、テストの後に何も残らないものって・・・必要の無いものなんだよね
まぁ・・・学校だから仕方ないかぁ〜
勉強しなさい。
造形表現は、保育指針の域という区分けでは「表現」
表現とは、自己表現、自己主張に繋がる大切な域です。
自分の思ったこと、感じたことを
伝える力となる人間力育成の域です
対象の子供をよく観察して、誉めて育てる
方向づけや、押し付けをしないことですね
みんな違ってみんな良い!
その意識を忘れては駄目なのでしょう!
ab-絵本創作塾 塾長
元厚生労働省 保育士養成施設 造形認定教員