エリック・カールさんへ追悼

世界的絵本界の大巨匠

エリック・カールさんが亡くなられた

91歳なら、仕方のない歳なのかもだが

新しい作品が、もう出て来ないとなると

なんだか、悲しいものだ

 

エリック・カールと言えば

「はらぺこ あおむし」が一番の絵本

誰もが、知っている絵本と言っても過言ではない

 

前職の学校の学校説明会で

絵本とは関係ない学科の講演で

他の絵本を見せても反応が少なかったけど

この絵本を取り上げると・・・ほぼ全員が知っているという状態

年齢的に18〜20程度なのに覚えているのだな

 

売れているだけでなく、心に残っている絵本なのである

 

それも、本当に素晴らしい

出版界も商売だから、売れる売れないの今の事を最優先とする

だから、売れる絵本は年々で出てくるけど

何十年も経っても、心に残っていて

そして、大人のなっても知っている絵本は、少ないのだな

 

だからこそ、ヒット作でなく

ロングセラーの絵本を作れ・・・それが、この絵本塾の教えでもある

 

時制を読んで、時の流行を見極めて

意図的に作れば、作品はヒットになる

だから、ヒット作の作り方とかの本当かもあるが

ロングセラーは、狙って作れない

だから、ロングセラーの作り方の解説はないのである

 

なぜなら、ロングセラーは、流行りや年代を越えていくから

見通せないのである

 

作家の創作力・・・それだけなのである

それは、芸術の世界と通じる

芸術で残っているものは・・・ロングセラーなわけだ

 

現代アートとかで、今に認知されて売れていても

果たして・・・何百年後にも残っているか・・・

それと同じレベル

 

ヒット作より

ロングセラーの作品を作れ

 

それが、真の作家であり、真の作品

だからこそ、残るのだ

 

エリック・カールの作品が全て傑作なわけでもない

実は、僕は大ファンだから、エリックのコレクターで、沢山の原書を持っているとけど（売れない作品は、世界で翻訳されないから原書でしか読めない）

駄作も多いのも事実

 

有名だから、作れば出版される

たくさん出版するけど

それが、全て傑作や売れている訳ではない

でも、有名だと出版できる

その中に本当に自由に描いた作品が輝くものだと

残る作品となる

 

その自由に創作できる環境が大切なのかもね

自己だけの意識で作れる環境

 

そんな事を改めて考えた　

エリック・カールの訃報の日でした

 

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