色々な絵本の解説書や評論書を読むと
絵本作家が、こんなに考えて作ってるの?
って思う事が、良く書かれてる。
この場面・・・なんと子どもの心理を掴んでるとか・・・
この構図・・・なんと理にかなった構図なんだとか・・・
それは、本当に絵本作家が狙ってるのかなぁ?
そんな本を読むと・・・逆に絵本を作れなくなる
とても、作れるものじゃないよね
そんなに万能な作家にはなれないから・・・
でも、考えてみたら
評論家って・・・作家ではない
編集者も・・・作家ではない
出来たものを後から、その分野の専門家が
専門家だから、専門の理解出来る事に合わせて分析して
それに合致しているから取り上げてるだけ
そんな気がしてきた
結局は、作家が好きに描いてる
その中には、過去の経験で、構図を考えたり
展開を考えたりと、経験値の積み上げはあるけど
分析して、論じて、狙って描いてる絵本作家なんて
少ないと思うし、狙って描けて売れる事も少ない気がする
感じたまま、描きたいままを押し出して描く
それが、作家力かもしれない
素人は、周りに負けて・・・挫折する
自分の作品を自分で駄目だと思ってしまう。
作家がそれをやってたら、作品が出来ない
悩んでも、困っても、止まっても
最終的には、自分は自分・・・そして、最高と思わなきゃ
作品なんて描けない
描く前に批評や評判を気にする・・・人の眼を気にする人とは
作家の道は遠い
でも、無理なのではない
引け目・・・劣等感に感じる部分があるから、人の眼を気にするのだから
それを無くしていけば良い
劣等感が、なくならなくても、自分に強くなれる部分を持てば良い
それが、自信になり、絵本の力になり、作品の力になる。
出来る事、やりたい事を貫く努力
それを前向きにやってると自信はつくよ
結局、自分の描きたいように、自分の作りたいように、自分の為に作る
自分の作品に
「じゃ、こんなの貴方に描けますか、作れますかって部分を持つ事だ」
ただし・・・「作品」として成り立ってる事が、第一条件だけどね。
<文責・ab-絵本創作塾 塾長 須田繁太>