絵本を作るのなんて
簡単です
お話しの文章に絵
それがあれば絵本になります
しかし、商業絵本を作るのは
大変な事です
商業絵本は、売る物
お金を頂くものであるから
責任があります
商品なのです
その違いを把握していないと
いつまで経っても、自己満足絵本で終わり
デビューなんて出来ません
出版社のお金を使って
印刷し、製本し、本屋等で販売する
それだけの、経費と人が関わっている
一冊1000円の絵本で
作家の印税分が良くて・・・80円
後は、出版社の経費と本屋の経費
本屋が、だいたい200円
720円から諸経費を引い分が儲け
作家は、印刷冊数の印税が貰えるが
もし、返品だらけの絵本になれば
出版社が損をする
商業絵本と言うのは、そういうものなのです
その責任を負える作品であるかどうか?
何を売りとして出せる絵本なのか?
魅力は、どこにあるのか?
そういう目で評価され
出版するかしないかが決まる
自己満足でも、他人の目を越える自己満足の作品を描かないと
本にはならないのです
甘えがあったらだめ
誤摩化しがあっても駄目
商品がいい加減な品物をあなたは買いますか?
真っ直ぐのはずなのに、歪んでたり
形が崩れてる商品を買いますか?
その違いがわかる事が
プロと素人の差
フィニッシュワークのレベルの違い
フィニッシュワークは、自分で鍛えるもの
自分で鍛えて、自分で高める
それによって、レベルの高い作品が完成する
自分のレベルを高めないと
レベルの高いものは描けない
技術があっても、感性があっても
作品に仕上げるレベルの高さがないと駄目
いつも、本物を見て
いつも、向上心を持って
いつも、研究する
そういう、人が商業出版される作品を作れるのです
商品を作るというのは、本当に大変な事なのです
<文責・ab-絵本創作塾 須田繁太>