色鉛筆は、便利ですよね
いつでも、ひろげて作業出来る
画材の中で、一番身近でもある
便利だから、使いやすい
使いやすいから、知ってる画材
でもね、使いやすいと使い方・・・違うんだよね
色鉛筆には、油性と水性があって
油性は、ごく普通に使ってる色鉛筆、水に溶けない
水性は、絵具を堅くして鉛筆型にしたようなもの、水に溶ける
一般的な油性の色鉛筆について言うと
使いやすいから、誰にでも使えるからと
自分の絵の画材として選ぶ人が多いけど
描いた絵を見て・・・本当の使い方を知らないよねって思う事も多い
ただ、色を塗っただけ
ただ、色を置いただけ
それは、子どもの「いろぬり」「塗り絵」・・・と同じ
画材としての使い方ではない
本来、色鉛筆画の基本は・・・重ね塗りの画材
薄い基本色のベースを塗り、濃い同系色で重ね塗りして表現する
本格的な色鉛筆画は、スーパーリアリズム(実物そっくりに描く)な表現も可能
これが・・・色鉛筆画?
そう疑うほどに強く、濃厚な絵も描けるし
軽く、ふわぁとした感じの絵でも
色鉛筆画の基本を知ってる人の描き方と、イメージで使ってる人とでは差が出る
使いやすい、良く知ってる画材が
使える、描ける画材ではないってことです
何事も、基本は大切
水性色鉛筆は、水に溶ける色鉛筆
普通に油性色鉛筆の様に描いて水をつけてのばす技法と水彩絵具的に常に水を使って描く方法があります
色鉛筆画を描いた後に、水で濡らして表現する場合は、濡らすと色が強くなる事に注意が必要です
描くときに色鉛筆の筆圧による芯の筋が残ると消えにくいので、それも注意ポイントです
あと、描く紙も重要になってきます
自分の使い方に合った紙を使わないと・・・
紙には、ザラザラしたものやツルツルしたものがあり
自分のイメージ表現に合わせて紙を選ぶのも大切な事ですね
ab-絵本創作塾の記事なので余談として
油性色鉛筆は、印刷的には難しい画材です
既存の絵本を見てみると、なかなか色鉛筆だけで描かれている絵本が少ない事に気づくと思います。
絵本は、印刷されて成り立つ作品ですから
そういう知識も大切かもですね。
<文責・ab-絵本創作塾 塾長 須田繁太>