絵本の下書きと言っても
原画の下書きではなく
原画にたどり着くまでの事
展開図(ページごとの一覧表)という絵本の設計図を作る
そして、色々と場面を考えて
それをダミー絵本(簡単な構図の絵を描いた紙を絵本形式に閉じて、
絵本特有のめくりや構図、折り等、絵本にした時の影響を考えるもの)
にして、更にひな形絵本(ほとんど原画に近い感じのフルカラーの絵本の絵を小さいサイズで描き、文字も入れて完成版と同じぐらいの質の絵本を作る)にして、更に考えて、完成に導き、それを基に原画を描く。
絵本の原画を描く頃は、もう全てが決まってて、表現や絵を描く作業に没頭出来る。
この方法は、「こぐまちゃんシリーズ」の若山憲先生に教えて頂いた事
緻密に下書きを作り、原画を描く時には、余計な事で迷わない。
それが、絵本の線の勢いになり、絵本の完成度になる。
最近、絵本の展開図からすぐに絵本原画を描く事が多くなってるけど
まだ、あまい構図で原画にかかるから・・・途中で、迷い止まってしまう。
原画を描く時に迷うなって事の根本に、この言葉があったんだよね。
ひな形絵本までいったら・・完成したと同じ
でも、大きさが違うから、また絵本原画で
より絵本の絵(場面に遊びのある絵)に出来る余裕が生まれるって事だ。
次回は、場面に遊びのある絵本の絵について書こう・・・。
<文責・ab-絵本創作塾 塾長 須田繁太>