絵本の文章を書く時に
一番に気をつける事は
その文章が、主観的な文章になっていないかどうか
主観的な文章とは、自分にとってだけの文章
その文章を客観的な文章にしなければならない
客観的な文章とは、何も知らない第三者に
その文の意味が分かってもらえる、伝わるように書くって事です
「わかってもらえるように」書くとは
自己理解の域の、状況とか、知ってるよねというような
自分だけの暗黙の了解や、自分だけの前提で書かないって事です
自己満足、自己世界の文章には
ん?
どういう事?
どういう意味?
と他者に通じない文章が多いのです
それは、作者が「わかってもらえるように」書いていない
知ってるよね、わかるよねを前提に書いているからです
客観的に文を書く事を解りやすくいうと
何もしらない人にわかってもらいたいと願う「心」で書く事だそうです
それは、丁寧に書くこと
暗黙の前提で書いている文章の例として、
パソコンのソフトの使い方とかの解説書、専門用語を使ってて・・・その専門用語の意味が分からないっての!!
ってなる時がありますよね
解説書を書いている人は、知ってて当然と専門用語を安易に使うけど、読む人はその言葉の意味がわからないから、読んでも意味がわからなくなる
それは、著者が、パソコンの本を読むんだから
この位は知ってるよねって書いてるからです
解説書や参考書の選び方は、読んで理解出来るものを買えなのは、伝わる文章なのかを見極めて買いましょうと言うことでしょう
そうならないように、読み手に気を使って書くってこと
気を使うって事が、「わかってもらえるように」書くってことです
これは、手紙でも記事でも作品でも共通の事
作品を書く時は特に、自分の心の中に違う人(その作品を読む対象者)を設定して
何度も推敲(読み返し、書き直し)していく
後、難しい言葉、感傷的な言葉が良いわけでなく
難しい言葉を使う事で、読み手の意思が減退したり
感傷的な言葉は、表現が普通になる・・・。
そういう時は、発想の視点を切り替えて
正直な気持ちで伝える
何かを伝えたいと願う
その願いが強さになり、読み手の心を打つのでしょう
それは、「平明こそ美」と言われている事です
どんなに立派な文章や長文を書いていても、相手に伝わらないなら、ただの字の集合体
人に伝わる文章とは
自己理解
自己解釈
自己承諾ではない
1から1から
相手に伝わるように丁寧に書いた文章
全てが繋がり、イメージの世界がつまずくことなく、相手に浮かぶ様な文章なのです
文章は、完成させるものでなく
期限までに書き終えるものである
これ、とても大切な事だと思います
絵は、描き出せば終わりが見えるが
文章は、終わりが見えない
だから、期限までに書くってとても大切
書き終えて、初めてそこまでの文章が成り立ち
次のステップに進むのです
絵も文章も、1回で作品完成なんて無いのです
絵は、描き直し
文章は、推敲の繰り返しで作品に育つのです。
<文責・ab-絵本創作塾 塾長 須田繁太>