一枚絵を描いているか
絵本の場面を描いているか
それは、製本した時にわかる
どんなに素敵な絵でも
本になる事を意識していない構図の絵は駄目だな・・・
絵本の魅力の「めくり」
本という形体による、右左
センターの折り曲がり
そういうのを意識して描いてないと駄目だ
製本して、自分の絵を確認しなきゃね
そこに絵本を知ってる人が描いてるか
知らない人が描いてるかが、著明にわかる
どんなに良い絵でも、センターに顔がきていたり
方向が逆だったり
登場が逆だったり
基本中の基本を無視しちゃ駄目なんだよね人
それが、作家ばかりか
出版社の編集でも、そんなヘマして出版してる本がある
今は、データ化の時代で
画像処理で、なんとでもなっただろうって構図を
変えもしないで、顔が半分隠れたり、変形したりしても
平気で、出版するんだよね・・・
そんな本は、作家の恥
作家が、そういう絵を描いたと思われる
編集のミスでも、作家が被ってしまう
だから、基本はしっかりと身に付けていないと駄目
それが、絵本作家とイラストレーターの違いかもしれない
一番は、めくりの効果だね
これを最大限生かせれば、立派な絵本作家だと思う
わくわく、ドキドキ、こわごわ・・・
読者の気持ちになって、次の場面を考えると
そういう「めくり」の意識が身に付く
平々坦々と進む様な場面設定では
絵本という形体を生かしきれていないって事だね
そこで「ダミー絵本」とか「ひな形絵本」を作る意味があるんだよ
平面のコマ割りだけでは・・・これは、わからない事なんだよね
せめて、コマ割りを拡大コピーして、本にして
「めくり」を考慮して・・・場面設定して欲しいものだ
自分の作品を感情移入して読む
その感情の表現に合ってる構図かどうか・・・
自分が、楽しくない、わくわくしない、ドキドキしない、
恐る恐るめくらない、ウワーと驚かない、
そんなページの構図は、人はもっと何も感じないものだよ
自分の絵本作品に没頭して、感情を入れて
作品の山場とかを意識して自作絵本を読み切る
そういう事をすると良いのだな
絵本の絵が描ける人への上級アドバイス
塾長 須田 繁太