ポール・アザールって比較文化の学者なんだけど
「本・子ども・大人」って有名な本を書いている
現代の書籍の基礎みたいな本
その中で、子どもの本に対して
ポールが良い本と定義している文章がある
「直感に訴え、じかに物を感じ取る力を子ども達に与えさせてくれるような本」
それが、子どもにとって良い本であると言っている
どういう事かというと
※子ども達でも、読んですぐに理解出来るような、簡素な美をもってる本
※それを読んだ子ども達が、深い感動で身も心もうちひしがれ、一生その思い 出を心にしまっておける本
※子どもが好んで頭に描くものをそのまま差し出してあげるような本
※感傷ではなく、感受性を目覚めさせる本
※人間らしい高貴な感情を子どもの心に吹き込む本
※動物・植物・森羅万象の生命すべてを大切にしようとする気持ちを与える本
※天地の万物、霊長たる人間のなかにある神秘的なものをばかにしたり
なおざりにしたりする気持ちを決して子ども達に与えない本
※遊びが大変重要であると認める本
※知性理性を鍛えるが、それが利益を生み出したり、実際の生活に役立ったり する事を目的としているのでなく、目的とするべきでない事をわきまえてる 本
上に書かれてる事を良く噛み締めて理解すると
子どもにとって良い本がわかる
自分が、創作する時のテーマにもなり、戒めにもなる
自己満足の創作でなく、やはりこういう根本を知ってつくらないとね
抜粋なので、本当に理解したい人は、「本・子ども・大人」を読んで下さい。
ポールが最も愛する本
「人間の心情についての認識を子どもに与える本」
奥が深い・・・。
<文責・ab-絵本創作塾 塾長 須田繁太>