お話・文章の練り込み方(上級編)
物語・お話を考える時に
今は、パソコンで打つ人も多いと思う
最初の骨組みとなる原稿は、パソコンで良い
しかし、それを作品にするために練り込むのに
パソコンの前で、考えている人が多いのでは?
ある程度、物語やお話が作れるようになったら
土台となる文章が完成したら
それをプリントアウトして
紙媒体で、練り込むことをした方が良い
補足や書き足し、展開を変えるとか、前後の関係を結びつけるとか
練り込む作業の時は、パソコンでなく
紙が良い
プリントアウトした紙に
直接、書き込みながら練り込む
新たなアイデア・新たな展開
最初のアイデア・最初の展開が・・・ちゃんと成り立っているか?
辻褄は、合っているか?
自分の都合の良いように、まとめていないか・・・
色々な視線から、原稿を見直して練り込む
元々、原稿用紙とは・・・その作業の為にも、あのような形態なのである
行間の隙間、字間の隙間・・・それを有効に使って、書き込みや記号で
練り込みを視覚化して具体的にする
それは、バソコンに向かっては出来ない事なのである
それをまとめてパソコンにうち
第二稿としたて、練り込みの段階を積んでいく
上書き保存でなく、新規保存として
前の原稿を取っておく
そうすると、元に戻れる
それは、画像の編集と同じ
画像の編集も、必ず元画像は保存し
編集した画像もその段階毎に保存する
だから、大変なデータ量になるのである
それは、画像処理の鉄則で、必ず前に戻れる状態を確保して
作業を進めるのである
綺麗なままの練り込み作業などない
前を忘れての練り込み作業などない
常に戻れる状態を確保しなが
どんどんと練り込みを積み重ねて、ベストを作るのである
一番大切なのは
自分が、本当に面白いと思っているのか?
自分が、本当に傑作だと思っているのか?
その部分が一番大切
発想が浮かび、アイデアが浮かび
それを取り敢えずまとめた・・・それで、作品ができるわけではない
どんなに凄い発想や、アイデアでも作品にならない時もあるのである
簡単に出来る作品はない
作品とは、努力の結晶
その結晶が、輝くとは限らない
練り込んで練り込んで、磨いて磨いて
輝きやすいようにしなきゃならないのである
どんな著名な作家でも、第一稿で完璧な作品など書けない
出版社などに提出する第一稿は、自己世界で完璧にしてから出すから
それで、第一稿で作品になっているように感じるのだが
出すまでの工程で、練りに練り込んで
自己最高のレベルにして出しているのである
それが、プロの意地であり、証なのかもね